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頭寒足熱

こんにちは。「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉を聞いたことがありますか?

風邪を引いたときや体調不良のときなどによく「頭寒足熱」という言葉が使われます。文字通り、頭を冷やして足先を温めること。そんな頭寒足熱では、実際にどんな効果が得られるのでしょうか?この記事では、頭寒足熱が良いと言われる根拠や効果について見ていきます。

身体を温めつつのぼせを防ぐ効果がある

体調不良のときは身体を温めるに限りますが、あまりに温め過ぎてしまうと逆にのぼせてしまいますよね?例えば、お風呂は身体の血流を良くしてくれますが、長風呂をするとのぼせてクラクラしてしまいます。頭寒足熱は、足元を温めて血流を良くしながら、頭に血が上ってのぼせてしまうのを防ぐ効果があるのです。実際、お風呂に入るときに濡れタオルを頭に乗せる光景が見られますが、あれも頭を冷やしてのぼせを防ぐための「頭寒足熱」です。のぼせてしまうと脳機能が低下し、ぼんやりしたり立てなくなったりするため要注意です。

「頭寒」で頭痛を緩和する

片頭痛だったり、女性であれば月経による頭痛だったり…人はいろんな場面で頭痛に悩まされます。頭痛が起きるもとの原因は、脳血管が広がってしまうことです。頭を冷やすと脳血管の収縮を促す効果が期待できます。そのため脳血管の膨張を緩和・抑制して頭痛の症状を和らげることができるのです。頭痛で眠れない夜などに氷枕を使う方法がありますよね?氷枕も脳血管を収縮させることが目的です。ちなみに頭を冷やしたところで、体温が下がるわけではありません。ですから寒い季節でも頭痛を感じたら頭を冷やして大丈夫ですよ。

「足熱」で冷え性を緩和する

頭寒足熱の「足熱」には冷え性を緩和する効果があります。身体の端である足先は、なかなか血流が上手く巡らないため冷えがちです。この足先を積極的に温めることで、血流が促進されて冷え性が緩和されていくのです。身体が温まればリラックス効果が得られますし、代謝も上がってメリットがたくさんありますね。気温の高い空間にいる場合や頭痛を抱えている場合などでなければ、「頭寒」はせずに足を温めるだけでもOKです。

「頭寒」と「足熱」は使い分けが大切

「頭寒足熱」には根拠となるような効果があることが分かりましたが、だからと言って常に頭を冷やして足を温める必要はありません。頭痛のみに悩んでいるのなら「頭寒」だけを、身体の冷えにのみ悩んでいるのなら「足熱」だけを…といったように、「頭寒」と「足熱」を使い分けることも一つの手です。もちろん頭寒足熱は特効薬というわけではありません。日頃の体調管理のサポートくらいに考えて使ってみてください。

(ライブドアニュースより)