手首の痛み TFCC損傷とは?

こんにちは、井の頭整骨院です。

今回はなかなか治らない手首の痛みについてお話したいと思います。転んで手をついた後からずっと手首の小指側が痛い、沢山手首を使うような動作をした後から痛みがひかない・・・こんな症状でお悩みの方はいませんか?

それはもしかしたら“TFCC損傷”と呼ばれるものかもしれません。

【TFCC(三角線維軟骨複合体)とは?】

TFCCとは二つの前腕骨(橈骨と尺骨)で作る関節(遠位橈尺関節)を安定化させる支持機構組織です。遠位橈尺関節は手関節に隣接して存在していて、肘関節に隣接する近位橈尺関節と一緒に前腕の回内・回外運動を行います。

【TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷の原因】

捻挫などの外傷や、慢性的に繰り返されるストレス、加齢による変性などが原因となります。尺骨突き上げ症候群もTFCC損傷を来すことがあります。

【TFCC損傷の症状】

ドアノブを回す、雑巾を絞る、ペットボトルのキャップをあけるなどの動作や自動車のハンドル操作など、手を尺側(小指側)に傾け、捻る動作を加えると痛みが起こります。

下図:損傷してしまったTFCCイメージ図

【TFCC損傷の治療】

完全にTFCC関節面に損傷が起こっている場合は水溶性ステロイドの関節内注射や、痛みがひかないものによっては手術を行います。

ただ痛みはあるけど、我慢は出来るしなるべく手術はせずに痛みを抑えたいという場合は、保存的にテーピングやサポーターなどによる安静をはかりつつ、前腕の回内・回外に関わる筋肉をリリースすることによって関節にかかる負担を軽減できます。

またMCR(マイクロカレント)療法によって疼痛の軽減も期待できるので、似たような症状でお悩みの方がいたら是非一度ご相談ください。

痛みのない生活を取り戻して、楽しい人生を過ごしましょう^^