腰痛にハリ治療を。

海外でも日本のハリ・灸への関心が高まっているそうです。世界保健機関(WHO)もハリ・灸を含む東洋医学の考え方による新たな病気の分類手法を検討中とのことです。体のバランスを整え、病気からの回復機能を高めるといいますが、日本の伝統医学にもかかわらず、よく知られていないことも多いです。

鍼管(しんかん)という細い管を使ってハリを打ちます。

ハリは直径0.12~0.18ミリ程度のステンレス製のハリを皮膚に刺す治療法。ハリをしばらく刺したままにして振動させたりもする。非常に細いハリであるため、痛みを感じることもほぼありません。

お灸は乾燥させたヨモギの葉からつくったもぐさを皮膚にのせて火をつけ、熱刺激を与えます。はり師、きゅう師という国家資格を持つ人が施術します。

ハリの刺激で血行がよくなったり、筋肉の緊張がほぐれます。このため腰痛や肩凝り、五十肩など運動器系の疾患にも効果があります。

東洋医学では「体中をエネルギーや体液が循環してバランスを保っており、バランスが崩れたときに病気になる」と考えます。エネルギーや体液の通り道が交わる点をツボと呼び、ツボにハリを打って刺激を与えることで循環をよくして体が強くなるとの論理です。

(NIKKEI ホームページより)