脱水症状

脱水症は早めの対処と予防が大切です。

体に含まれる水を「体液」と呼びます。体液は体の60%を占める水分とミネラル(電解質)、タンパク質などで構成され、生命維持に関わるさまざまな役割を果たしています。

脱水症は、何らかの要因により体内の水分とミネラルの一つであるナトリウム(塩)が不足している状態を指します。

体液は栄養素の運搬や老廃物の除去、体温調節、新陳代謝などの生理的機能も担っているため、脱水症を引き起こすとさまざまな症状が現れます。
下痢・嘔吐などの水分損失を伴う症状、また風邪・肺炎などの発熱時にも、より多くの水分を失っていることになり、脱水症になる可能性があります。
特に乳幼児・高齢者では、必要な水分量や水分不足を感じにくいなどの違いがあるため、注意が必要です。

脱水の軽い症状がでたときは、冷たい経口補水液などで、水分とミネラルを補いましょう。ゆっくりと飲むのが基本です。安静にしていれば、10~20分くらいで症状がおさまってくるでしょう。しばらくしても回復しない場合や、重度の脱水症状の場合は、すぐに病院に行きましょう。特に自分で対処が難しい乳幼児・高齢者には注意が必要です。

脱水は予防できる症状です。厚生労働省によれば、私たちの1日の水分摂取量は全体的に不足気味で、あとコップ2杯の水を補給すると十分な量を確保できるといわれています。水分を十分摂取することはもちろんですが、果物や野菜・汁物など水気を多く含む食品も水運補給におすすめです。