腱板損傷(肩の痛み)

腱板損傷(断裂)とは?

「腱板損傷」は、「腱板断裂(けんばんだんれつ)」と呼ばれる場合もあり、またケガによるものだけでなく、加齢に伴って自然に起こるケースもあります。

肩関節を覆っている表面の筋肉の下には4本の腱があり、上腕骨の頭の部分をコントロールしているのですが、その腱が切れてしまうのです。

長年ズボンを履き続けているうちに、膝の部分が薄くなって裂けるようなイメージで、こすれて摩耗するのが積もり積もって、傷んだり切れたりするわけです。しかし自覚症状がない場合も意外に多く、ひとつ、ふたつ切れていても気づかない。3つ断裂している人もいます。まれに4つすべてという場合もあります。

症状としては、動かすと痛い、力が入らないといったものがあります。

筋肉を支える腱ですから、損傷するとモノを持ち上げようとしても持ち上がらないのです。しかし「歳をとったから力が弱くなったのだろう」という程度にとらえられがちです。

水の入ったコップや箸を口に運んだり、腕を空中に保持したりするのも実は肩関節付近にある腱板の力。

40代から少しずつみられ、50代、60代、70代と増えて、80代では半分くらいの方の腱が切れていると言われています。エックス線や、場合によってはMRIで調べるとわかります。

転倒などの外傷で損傷した場合は三角巾で固定して安静にし、運動療法などの保存的治療を行います。

心当たりのある方はご相談ください!