手首の痛み(腱鞘炎)

こんにちは、井の頭整骨院スタッフの村上です。院内ブログも少しずつ増えてきましたが、ブログを書くということにまだ慣れなくて文章が読みにくかったりしたらすいません_(._.)_

このブログに書いてある疾患は最近特に患者さんに多いものをピックアップして書いていますが、この頃はお子さん連れで来院されるお母さん達を診る機会が増えている気がします。

症状としては、産後の骨盤の歪みが気になる・抱っこなどによる腰痛・手首の痛みなどでしょうか。僕も奥さんが腱鞘炎になった時期がありました、抱っこすると痛い・・・でもしない訳にもいかないという状況の中でとても辛そうにしていたのを覚えています。

というわけで、今回は手首の痛み“腱鞘炎”について話しましょう!

手を酷使する人に多い、腱鞘炎ってどんな病気?

まず、腱とはなんでしょうか?

簡単にいうと骨格筋(いわゆる筋肉)の両端にあって,筋肉を骨に付着させる仲介をしている強力な結合組織線維束の事を言います。

なので「腱鞘炎」は腱の周りを覆っている腱鞘に炎症が起こる病気です。主に作業による手の使い過ぎが原因で起こり、手首に負担のかかりやすい職業に従事している人、赤ちゃんを抱っこすることの多い育児中の人に多くみられます。

腱と腱鞘を使い過ぎると腫れが起こり、互いに摩擦を起こすので痛みを伴うようになります。また腱が腱鞘に圧迫されて動きが妨げられるため、関節の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなってしまいます。

中でも腱鞘炎で多くみられるのが「ドケルバン病」と「ばね指」です。

ドケルバン病
手首の親指側にある「手背第一コンパートメント」という部位の腱鞘に炎症が起こる病気です。親指の使い過ぎで起こりやすく、親指を動かすと強く痛んだりぎこちなさを感じたりするのが特徴です。
ばね指
指にある「靱帯性腱鞘」に炎症が起きる病気です。指の付け根が痛み、指の動きがひっかかってばねのような現象が起きたり、指が動かなくなったりします。

腱鞘炎の痛みの形容は「ピキッ」「ズキズキ」とさまざまで、強い疼痛を伴う場合もあります。このような辛い炎症をしずめるには、次の対処を適切に行う必要があります。

  • 患部を安静にする
  • 腫れを抑える(アイシングなど)
  • 痛みを止める(固定など)

腱鞘炎の軽いものであれば、安静と冷却を暫く行うことで症状が落ち着くこともしばしばですが、来院される患者さんの話を聞いていると「初めはそんなに痛くなかったから、そのうち治ると思っていた」という方が多い疾患に思えます。

確かに初期症状は軽いものが多く、我慢すれば何とか仕事も家事も出来てしまいますし、他人から分かってもらい難い症状なので休みずらいという事もあり、皆さん無理をしがちです。

注意したいのは「仕事や家事が休めない」「これくらい平気」と炎症を我慢して患部を動かしてしまったり、適切な対処を怠ったりしてしまうことです。

腱鞘炎自体は危険な病気ではないので、軽く見過ごされがちです。対処がきちんとできていないために重症化したり慢性化して再発しやすくなったり、といった失敗をする人も少なくありません。

腱鞘炎に正しい対処をして、慢性化・重症化させないように気をつけましょう。

お子さんが小さかったりすると、公共の場に入りにくいという事もあり自分の治療を後回しにされている方も多いのではないかと思いますが、グズって泣く子供も沢山来ています。

スタッフ全員で出来る限りの対応はしていますので、小さな子供がいる方でも痛みがあれば是非一度ご来院ください。