「日記」カテゴリーアーカイブ

リンパ番外編(飲酒後のむくみ)

こんにちは、井の頭整骨院です。

夏の暑さも段々と落ち着いてきて、食欲の秋が近づいて来ていますね。コロナもあり中々皆で集まってというのは難しいかもしれませんが、お酒を飲む機会も増えてくるのではないでしょうか?

今回はタイトルが飲酒後のむくみになっていますが、その前にお酒を飲まれる方はこんな疑問をもった事はありませんか?

“水やお茶を2ℓや3ℓ飲むのは大変なのに、なんでお酒だとあんなに飲めちゃうんだろう?”

僕もお酒を飲みますが、親しい人と飲んでいて楽しくなってくるとビール500mlを四本。その後からハイボール、ワイン、日本酒などに移行して・・・気が付けば合計3ℓくらい飲んでしまっている事があります。

なんでお酒だとドンドン飲めてしまうのでしょうか…?美味しいから?それもあるかもしれませんね(笑)

実はアルコールを摂取すると脳下垂体後葉から分泌されるホルモンの抗利尿ホルモンが抑制されます。このホルモンは腎臓の尿細管に作用して水分の再吸収を促進する働きをしているので、抑制されることによって“水分の再吸収”が起こらず“脱水”を起こします。

そうすると血管内の水分が少ないので、さらに水分を取りたくなり結果としてまた美味しくお酒が飲めてしまうのです。

無限ループですね^^;

そしてお酒を飲み続けることにより体内の水分量自体は増えます。この時、毛細血管動脈側の血管透過性亢進・・・何を言ってるんだ!って感じだと思うのでお酒を飲むと顔が赤くなる現象だと思ってください。

この血管透過性亢進が起こると水は血管の壁を通り抜けて、血管外に漏れ出てしまいます。

つまり、飲酒後のむくみはこの“血管透過性亢進”によって血管内の水分が皮下組織に出ていき、水分が溜まることによって引き起こされているのです(`・∀・´)エッヘン!!

人間の体って面白いですよね。

翌日仕事で大切な商談がある、友人の結婚式に行くような時は前日の飲酒は控えましょう。むくみますよ!!

では、今回はこのへんで。(@^^)ノばいばい

リンパってなに?

こんにちは井の頭整骨院です。

以前のブログ“女性の天敵、足のむくみ!?”でも少し書きましたが、患者さんからむくみの相談をうけます。そしてその際に、(やっぱりリンパの流れが悪くなってるからですか?)と聞かれることがあります。

なので、今回はこの良く聞くけど実際にリンパってなんなの?といった所を簡単にお話していきたいと思います。

※分かりやすくイメージも交えて書くので、専門的な方が見るとちょっと違うという部分もあると思います。ご了承ください。

そもそも本当にリンパの流れが悪くなるから足がむくんでいるのでしょうか?

結論から言えば、その通りです。

(実際にはむくんでいる時はリンパ流が良い、または活性化していると言いますが…今回それは置いておきましょう)

【そもそもリンパって何なの?どこにあるの?】

リンパは全身に張り巡らされた、広大なゴミ処理場。

リンパ液が流れるリンパ管は静脈と並走していて皮膚・皮下を走る浅リンパ管と、深部を走る深リンパがあります。

リンパ管と静脈は体内の水分を回収していて、90%を静脈で回収し、残りの10%をリンパ管が回収しています。この時、血液循環に入ってはいけない老廃物(脂肪・蛋白・細菌類など)はリンパ管に流れ込み、全身をゆっくりと流れながらリンパ節でろ過されていきます。

両足と左半身のリンパは胸管から左静脈角(内頚静脈と鎖骨下静脈の合流部)に流れ込み、右上半身は右リンパ本管から右静脈角に集まって心臓へと戻って、また全身へと流れていきます。

静脈角というのは大まかに言えば、鎖骨のあたりにあります。

さて、ここまでざっくりとリンパの流れについて書いてきましたが、ではこのリンパの流れが悪くなるとどうなるのでしょうか?

【リンパの流れが悪くなるとどうなるの?】

上でも書いたように、リンパは老廃物処理場です。体内の水分を回収しているので、この流れが滞ると回収しきれなかった水分が皮下組織に溜まっていきます。

これが“むくみの正体”です。

リンパ管の働きが悪いと水分であればむくみ。

脂肪が処理できなければ太るりやすくなる。

蛋白が処理できなければリンパ浮腫になる。

細菌が処理できなければ炎症を起こす。

がん細胞を処理できなければ転移する。

という感じになります。

【リンパの流れを良くするにはどうするの?】

リンパの流れは骨格筋の動きに依存しています。

リンパには流れる順番と方向があるので、その流れに沿ってマッサージを行います。

その際に当院ではラジオ波という治療器を使って、リンパの流れ込む静脈角に温熱を入れることでリンパの吸収を早めます。

リンパ流は37℃で活発になると言われるので、温熱を入れるのは効果的です。

あと楽しく身体を動かせるような運動をしたり、深呼吸をすることでもリンパ流を活性化させることが出来るのでオススメです。

リンパの事が少し分かったでしょうか?

では、今回はこの辺でおしまいにしたいと思います(^^)ノバイバイ

手首の痛み TFCC損傷とは?

こんにちは、井の頭整骨院です。

今回はなかなか治らない手首の痛みについてお話したいと思います。転んで手をついた後からずっと手首の小指側が痛い、沢山手首を使うような動作をした後から痛みがひかない・・・こんな症状でお悩みの方はいませんか?

それはもしかしたら“TFCC損傷”と呼ばれるものかもしれません。

【TFCC(三角線維軟骨複合体)とは?】

TFCCとは二つの前腕骨(橈骨と尺骨)で作る関節(遠位橈尺関節)を安定化させる支持機構組織です。遠位橈尺関節は手関節に隣接して存在していて、肘関節に隣接する近位橈尺関節と一緒に前腕の回内・回外運動を行います。

【TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷の原因】

捻挫などの外傷や、慢性的に繰り返されるストレス、加齢による変性などが原因となります。尺骨突き上げ症候群もTFCC損傷を来すことがあります。

【TFCC損傷の症状】

ドアノブを回す、雑巾を絞る、ペットボトルのキャップをあけるなどの動作や自動車のハンドル操作など、手を尺側(小指側)に傾け、捻る動作を加えると痛みが起こります。

下図:損傷してしまったTFCCイメージ図

【TFCC損傷の治療】

完全にTFCC関節面に損傷が起こっている場合は水溶性ステロイドの関節内注射や、痛みがひかないものによっては手術を行います。

ただ痛みはあるけど、我慢は出来るしなるべく手術はせずに痛みを抑えたいという場合は、保存的にテーピングやサポーターなどによる安静をはかりつつ、前腕の回内・回外に関わる筋肉をリリースすることによって関節にかかる負担を軽減できます。

またMCR(マイクロカレント)療法によって疼痛の軽減も期待できるので、似たような症状でお悩みの方がいたら是非一度ご相談ください。

痛みのない生活を取り戻して、楽しい人生を過ごしましょう^^

明日から通常診療です

本日で当院の夏期休暇は終了です。

明日8/18より通常通りの時間で診療していますので、夏休み中に体がつらくなった方はお越しください。

有給をとって長期でお休みされている方は怪我や病気なく、最後までお楽しみ下さい(^^)

女性の天敵、足のむくみ!?

こんにちは、最近ダイエッター佐藤先生がプロテインについて書かれているので、今回はそれにまつわるお話です。

良く足のむくみなどが気になる…などで相談を受けたりしますが、むくみの原因も様々です。例えばダイエット目的であったり、もしくは偏食であまり極端に、動物性タンパク質を摂取していない人はこれが“むくみ”の原因かもしれせん。

あとは摂取はしているけど、胃腸の調子が悪い人。(胃酸の分泌が弱い人)などはタンパク質の消化が出来ず、人間の体に使えるタンパク質に再合成されてないのかもしれません。

さて、ではなぜタンパク質不足が“むくみ”の原因になるのかをお話します。

皆さんが定期検診などをすると貰える検査結果がありますね。そうです、γGTPとかヘモグロビン、ASTやらBUN…色々書いてあるけど良く分からないあれです。

その中に“アルブミン”と書かれた項目があると思います。このアルブミンはタンパク質から作られる体の水分をあちこちに運ぶトラックの役割をしています。

なので、摂取タンパク質低下→アルブミン値低下→水分が運べない→むくみ

となるわけです。栄養学的にみたアルブミン値は4.5以下だと少ないと言われていますので、もし手元に健康診断の用紙があれば確認してみると良いかもしれません。

勿論単純にふくらはぎの筋ポンプ作用低下や、血行不良でリンパの流れが悪い方もいると思います。

当院でそちらの改善はお手伝い出来ますが、なかなかとれない“むくみ”に関してはそういった視点からも考えてみてはいかがでしょうか?

夏休み中の特別診療お知らせ

こんにちは、井の頭整骨院です。

来週の15日(月)から17日(水)までは整骨院は休診とさせて頂きます。

ただ、特別診療日がありますのでそのご案内をさせていただきます。

15日(月)10:00~16:00

16日(火)10:00~16:00

は玉野と佐藤が出勤しています。

夏休み中ですが、急な痛み、日頃の疲れがあれば是非ご来院下さい。

予約優先となっていますので、お電話かLINEでの事前予約をお願い申し上げます。

しっかり食べよう!

ダイエットと夏バテ予防のために筋トレを始めて1ヶ月になる佐藤です。

この1ヶ月の筋トレと食事節制を見返してみて気づいた事があります!

まず大切なのはちゃんと食べる事」。

ダイエットの経験がある方は共感できると思いますが、始めた当初はモチベーションも高く必要以上に節制した食事をしようとします。

僕も少しでも早く体重を落としたくて食事を「夕飯を納豆と玉子だけ」「サバ缶中心」「朝食抜き」などを行いました。

ガンガン体重が減っていく事を期待しながら続けても、思うように体重が落ちない!

節制以前より摂取カロリーは激減してるのになぜ??と不思議に思いました。

結論は筋肉が落ちている」。

筋トレで筋肉を壊してるのに、回復させる材料がないため筋肉が減ってしまっている。

筋肉が減って体重も落ちづらくなり、体力も落ちてバテやすくなる・・・という本末転倒な事に。

今はちゃんと食事をする事で、少しずつ良い方向に体重が変化して体力もついてきてる実感があります。

ストレッチポール

みなさんご自宅でセルフケアをしたことがありますか?

一時期テレワークが増え、運動不足解消にランニングやウォーキングをする方が増えました。

ですがその一方でダイニングテーブルやこたつテーブルで仕事をする方が増え、それに伴い腰や首肩といった部分に痛みや不調を訴える方が多くなりました。

そこで活躍するのがストレッチポールです!!色々な運動方法やエクササイズがありますが、まずはこの上にあお向けで寝てみましょう!

以前にご紹介した姿勢や呼吸のエクササイズ、ストレッチがこれ一つでケアが出来ますよ(^^)/

手順は↓です

  1. 平らな床の上にあお向けで寝る
    • 背中が床に当たる感触を覚えておく
  2. ストレッチポールにあお向けで乗る
    • 膝と股関節を曲げて足裏を床につける
    • 手のひらを上に向けて手の甲を床につける
    • そのまま5分から10分ほどゆっくり深呼吸
  3. もう一度床に寝てみる

するとどうでしょう?

最初は床に点で当たっていた背中が、面で当たる感触が感じられると思います!!

忙しい毎日の中でも5分間乗っているだけでいいので、一度この感覚を体験してみるのはいかがでしょうか(^^)/

呼吸の異常が猫背をひきおこす!!?

こんにちは井の頭整骨院の玉野です。

前回、上位交叉(猫背)のブログでお話しした呼吸について今回は話していきたいと思います。

とは言っても今回はそんなに専門的な事は書きません。

なぜかというと細かく話すととてつもなく複雑で、読んでいてもちっとも面白くないからです。

呼吸の沼にハマります(笑)

呼吸のお話をする前に、今回は結論からお話しします。

正しい呼吸の喪失が起こるとどうなる?

横隔膜・腹横筋の機能低下(本来呼吸で使われる筋肉)

横隔膜が硬くなり、扁平化する

肋骨外旋(リブフレア)春日みたいになる

肩甲骨前傾

猫背(上位交差症候群)

上肢の筋機能低下

結論で書きましたが

呼吸の異常は猫背と深く関わっているのです。

皆さん、普段僕たちは呼吸をして生きています。ですが自分が呼吸をしている!と意識している人は殆どいないのではないでしょうか?

良くヨガなどで腹式呼吸をしましょうと言われますが、この腹式呼吸とは一体どういう呼吸なのでしょうか。

まず鼻で思いっきり息を吸いましょう。(3秒くらい)

そして口で思いっきり息を吐きましょう。(8秒くらい)

・・・今あなたがやった呼吸が次に書かれている事に当てはまった場合あなたは正しい呼吸が出来ていないかもしれません。

  • 鼻で大きく息を吸った時に、胸が大きく膨らんでしまう。
  • 鼻で大きく息を吸った時に、首に力が入っている。
  • 鼻で大きく息を吸った時に、肩と顎があがっている。
  • 口で大きく息を吐こうとするが、5秒も吐けない。

いかがでしょうか?正しい呼吸が出来ましたか?

上記に当てはまるものが正しい呼吸ではないのであれば、正しい呼吸とはどういうものなのでしょう。

正しい胸郭呼吸システム

ドローイン(呼気)  腹横筋を使う

ブレージング(吸気) 横隔膜を使う

この二つの筋肉が正しい呼吸に使う筋肉で、その他の筋肉を使ってしまうのは誤った使い方です。

下部リンクから画像を開いて見てみてください。

呼吸に関わる筋肉

本来使うべき筋肉が機能低下を起こしている為に、他の筋肉達が代償的に誤った働きをしているのです。そして筋肉が硬くなってきて“肩こり”や“腰痛”などを引き起こします。

まずは硬くなってしまった筋肉をしっかり緩めた後、正しい呼吸が出来るように呼吸トレーニングをしていくことが猫背矯正になります!!

猫背姿勢になっていると、肩こりのみならず症状が酷い人だと頭痛やめまい、顎関節症、五十肩、吐き気、背部痛、腕のしびれなどの症状を引き起こしてしまいます。

もし現在このような症状でお悩みの方や、姿勢が悪いのが気になっているという方がいらっしゃいました、一度当院にご相談ください。

姿勢の崩れが身体全体に与える影響!

こんにちは。井の頭整骨院の玉野です。

 

 

 

 

 

 

 

いきなり姿勢の悪い人が2人でて来ましたね。普段立っている時、座って仕事をしている時にこんな姿勢になっていませんか?

まだまだ寒い日が続きますね。寒くて身体が縮こまったり肩があがってしまっている人も多いのではないでしょうか?

普段から姿勢が悪い方は余計に姿勢が悪くなっちゃいますよね!

姿勢の悪さを気にされてる方は多いと思います。自分では気づいていなくても、家族や友人、恋人などに「猫背になってるよ!」などと指摘されたりする事もありますよね?ある筈です(笑)

俗に言う「猫背姿勢」は見た目が悪いだけではなく、様々な症状を引き起こす原因になっちゃいます。

えっ?そんな事にも影響があるの?!というお話をご紹介します。

まず最初に猫背姿勢を僕らは「上位交差性症候群」と言います。皆さんお気づきだと思いますが上位交差性症候群があれば下位交差性症候群もあります。が、そちらはまたの機会にまたお話しします。

上位交差性姿勢と言われても聞きなれないので以降は猫背と言わせて頂きます(^▽^)/

猫背という姿勢を改めて図でみてみましょう。

はい、ドン!

 

ここでは猫背のお話なので

①あご、首、肩が前にでる                (前方頭位、肩甲骨外転・前傾)

②背中が丸まる(胸腰椎後弯)

に焦点を当てていきましょう。

この姿勢になってしまうと、体の筋肉はまず機能低下を起こします。要するに本来使わないといけない筋肉が、正しく使われていない状態になります。

そしてその状態が長く続くと結果として筋肉の短縮(たんしゅく)が起こります。短縮とは本来筋肉が持つ伸張性が欠如した状態のことです。

猫背になって機能低下を起こす筋肉はこちら。

①僧帽筋下部線維(これが一番使えていない、怠けキングです)

②前鋸筋

③椎前筋

④横隔膜(インナーユニット)

⑤腹横筋(インナーユニット)

短縮を起こす筋肉がこちら。

①後頭下筋群(首まわりのトラブルを起こします)

②斜角筋

③大胸筋・小胸筋

④広背筋(上半身で重要です)

⑤脊柱起立筋

この機能低下を引き起こしている筋肉でも横隔膜と腹横筋は重要で、この2つの筋肉は正常な呼吸に関わっています。

長時間にわたる不良姿勢→横隔膜や腹横筋などの機能低下→胸郭呼吸システムの異常→猫背

 

なので、猫背を指摘されて自分で意識して胸をはったりしても猫背を改善する事は出来ません。

猫背を治そうと思ったら正しい呼吸のシステムを取り戻すことが大切なのです!

 

また次回の更新で呼吸についてご紹介したいと思います。