捻挫のお話し

本日は外傷(捻挫)について書きます。

皆さんが捻挫と聞いて真っ先に思いつくのは何ですか?足首の捻挫が多いですかね!?

捻挫とは、関節にかかる外力により非生理的運動が生じ、関節を支持している靭帯や関節包が損傷することです。

靭帯の損傷程度によって、捻挫の程度を三つに分けています。
靭帯が伸びる程度の損傷を1度捻挫、靭帯の一部が切れるものを2度捻挫、靭帯が完全に切れるものを3度捻挫と定義しています。

上記のことから捻挫とは身体の関節部分であれば全部捻挫となります。

程度によっては湿布だけ貼って様子を診るかたもいるかと思いますが、どんなに軽い捻挫でも処置を疎かにしてしまうと後遺症が残る可能性が大きくなります。

後遺症は関節の不安定性や痛みが残ることがあります。
長期間が経過した後に関節の不安定性が残った場合には、保存的治療で十分に改善させることは困難です。
この場合に確実に関節の不安定性を改善させる方法は手術療法です。
手術の内容は、靭帯修復術や各種の靭帯再建術などの方法があり、関節の状態に応じて選択します。
手術を望まないケースに対しては、リハビリによる関節周囲の強化、運動場面などでテーピングやサポーターを使用するという方法で対処します。
また、捻挫に合併して関節表面の軟骨が損傷した場合、断裂した靭帯や剥がれた軟骨が関節内ではさまる場合などで痛みが持続する場合があります。
この場合、内視鏡を使用した手術を考慮します。

後遺症を残さないためにも早期治療が大切です。